自転車で見つける景色

ロードバイクのことやカナダ生活のこと。

富士いち 2019 -Part 2

前回はこちら→富士いち 2019 Part-1

 

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17kmの長い長い下り区間に入ってしばらくすると、これまであった木や丘陵などの遮るものがなくなり、周囲の景色が一気に開きました。加速の風がダイレクトに感じて気持ちがいい!と思ったのも束の間、強い横風に煽られて体勢を立て直すこともしばしば。小雨もありましたが、次のASに向けてペダルは軽かったです。

 

 ★AS4:富士ミルクランド(77.1km)地点では、「富士宮やきそば」「富士山のおっぱい(飲むヨーグルト)」「即効元気(栄養ゼリードリンク)」を。

実は、初の富士宮やきそば。前日に昼食のために立ち寄った東名高速海老名SAでは「エイドの楽しみにしておく!」と香りに誘われるもスルーしていました。

それでは「いただきまーす」・・・あれ?すっかり冷めてソースと油が絡んだ麺がボソボソ。うーん、ゴメンナサイ。残さずいただきましたが、残念な感じになっていました。一方、富士山のおっぱいは、コクがありつつもくどさのない、やさしい甘さの癖になりそうな美味しさでした。さすがにおなかが満たされて、即効元気はサイクルジャージのポケットへ。

 

富士ミルクランドを出発してしばらくすると再び雨に遭遇。確実に濡れていきますが、まるで温水シャワーの中にいるよう。道中の気温計には24℃と表示→納得です。この下り~ゆるやかな道もそろそろ終盤。久し振りの信号で一時停止です。

 

★給水2:富士山クラブ静岡事業所(88.4km地点)

信号を渡ってすぐにあるこの給水所。表示に気付いたときには通過していました。ボトルに水はあるし、即効元気もあるし。まぁ、大丈夫でしょう。

 

これまで走ってきた県道72号から国道469号へ。富士いちで最もきついとされる坂(11.5km、3.1%)に入ります。しかも周囲の景色がすべて同じように見えます。それに追い討ちをかけるような濃霧、濃霧、濃霧!前の自転車のテールライトの点滅が近くならないと見えないぼど真っ白。事実、追い抜く前に「右、抜きます」と声を掛けたのですが、何人かには「えっ、どこにいた!?」とか「うわっ、びっくりした!」と驚かれてしまうほど前方に集中して走られていたようです。

この道は酷道と言われているそうで、濃霧のおかげでまさに苦行のよう。先が見えないとこうも精神的にくるのか、と。

カナダでは16km、3%の坂を上っていたので、速さはともかくしっかりとペダルは踏めるだろうと思っていましたが、ギアのシフトのタイミングが読めないまま、延々と上るのは心が折れそうでした。

サポートライダーさんに「(ASまで)あとちょっとだよ。頑張って!」と声を掛けていただいて、「よし、頑張ろう!」となるも、しばらく走って「あとちょっとって、いつだ~!」と思ったりも(笑)

きっついわ~!を繰り返すうち、「富士山こどもの国」の表示が見えました。

 

★AS5:富士山こどもの国(101.8km)地点では、「富士山ひらら」。

短冊をイメージした米粉100%の平麺を豚肉とたっぷりの野菜(大根、人参、白菜)を煮込んだ醤油ベースの汁です。出来立ての熱々、柔らかな野菜にツルツルと美味しい麺・・・苦行を耐えた身体に染みる!調理されている方々からの「お疲れさま!頑張って!」の声にも元気付けられました。

 

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富士山こどもの国:真っ白・・・

 

 

再び濃霧の道へ。標高880mの十里木峠を越えると霧はなくなり、富士サファリパークを抜けます。その後は木々の並ぶ急坂が続くのですが、雨で濡れただけでなく縦溝の入った路面にハンドルを取られないように気が抜けません。終盤に来て落車なんて御免被りたい。

緊張する坂を終え、広大な景色が広がります。陸上自衛隊 東富士演習場のあるエリアです。自衛隊車両や隊員の姿も見かけました。ここでは遮るものは何もない!と言った感じで風を切って走れました。あの疲れはどこへやら。

 

ゴールまであと3km。よりにもよって向かい風の登坂(3.2%)が待っていました。のろのろと上り樹空の森へ。「最後に少しだけ上るよ!」と入口のスタッフに声を掛けられて会場内へ。ゴールの付近では降車の指示看板があり、押してゴールイン。「おかえり」の声援に迎えられ、完走メダルを掛けていただきました。これは嬉しいですね! 

 

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完走証とメダル

 

結果は、実走距離118.74km、獲得標高2,023m、走行時間5時間58分でした。

目標タイムには届かなかったものの、天候状況を加味して・・・よしとします。


★ゴール(富士山樹空の森):「みくりやそば」具沢山で濃い目の醤油ベースの汁でいただく温かいお蕎麦と、ほんのり塩味の感じる甘さ控えめの餡の「小麦まんじゅう」(温かい!)がエイドの締め。ごちそうさまでした!

 

会場では、健康科学大学の学生さんによるマッサージが受けられました。走り終えた後に癒しひととき・・・最高でした。

 

雨に濡れた身体が冷えてきたので、ウィンドブレーカーを着て宿に向かおうと自転車を

起こしたところで、そうそう記念写真を撮らなくちゃ、と。 

 

 

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完走達成です!

 

参加された皆さん、運営スタッフの皆さん、お疲れさまでした!

地元ボランティアの皆さん、温かいおもてなしをありがとうございました!

 

 

  

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